Galaxy Note20は6.7インチ、Galaxy Note20 Ultraは6.9インチ。いずれも5Gモデルが用意されており、Sub6およびミリ波の両方に対応。また、Wi-Fi接続では次世代規格のWi-Fi6もサポートしている。また、RAMは5GモデルのNote20が8GB、Ultraが12GBとなっている。
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Galaxy Noteシリーズの特徴であるSペンの機能も進化。遅延が大幅に改善されたことに加え、付属アプリの「Samsung Notes」では、ノートを書きながら同時に録音すると、ノート内の単語をタップしたときに録音の該当箇所に移動できる機能も追加された。さらに、Samsung NotesはOneNoteやOutlookのリマインダーとも同期するなど、PCとの間でシームレスにデータを共有できるようになった。
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PCとの連携では、Windows 10 PCからGalaxy Noteのアプリを開くことも可能になった。Galaxy NoteとPCの双方に連携アプリをインストールし、同じWi-Fiネットワークに接続した状態で利用できる。さらに、今年後半にはPCでGalaxyの複数のアプリを並べて実行することも可能になる予定だ。また、スマホをテレビや外部ディスプレイに接続して大画面で操作できる「Samsung DeX」は、ワイヤレスでの接続が可能になった。
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そしてカメラは、最大で8K 24fpsの動画撮影に対応。ISOやシャッタースピード、マニュアルフォーカスを細かく設定できる「Proモード」が追加され、ズーム速度の調整も可能になった。
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また、Bluetoothイヤホンのマイクと本体前面/背面のマイクを切り替えることで、撮影者から被写体までの間に距離がある場合でも、音声をはっきりと動画に乗せることができる。さらに、8Kで撮影した動画から最大33MPの静止画を描き出すことも可能だ。
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静止画はGalaxy Note20で64MP、Ultraで108MPの撮影が可能。Galaxy Note20は3倍のハイブリッド光学ズームと30倍のデジタルズーム、Ultraは5倍の光学ズームと50倍デジタルズームに対応している。
8K動画への対応をはじめとした動画撮影機能の強化は、今回のモデルの注目ポイントではないだろうか。なお、国内ですでに販売されているモデルでは、同社の「Galaxy S20」シリーズや、シャープの「AQUOS R5G」が8K動画の撮影に対応している。スマホの動画撮影機能が高性能化している背景には、近年の動画コンテンツ人気によって個人で動画の撮影・編集を手がける動画クリエイターが増え、高画質な動画を手軽に撮影したいというニーズが高まったことが大きく影響しているだろう。
Galaxy Note20シリーズの強みであるSペンとあわせて使うことで、撮影に加えてアイデア出しや撮影時のメモ、動画の編集などをすべてスマホだけで完結させることも可能になる。Galaxy Note20シリーズは、そんな「動画時代」を支えてくれる端末となりそうだ。