同作は3月1日にクランクインし撮影が進んでいたところ、志村さんが新型コロナウイルスによる肺炎で逝去。日本政府による緊急事態宣言が発出されたこともあり、撮影は長期中断となっていた。製作陣は、同作の撮了、そして作品を完成させることが、志村さんへの一番の供養になると信じ、志村さんが演じる予定だったゴウのキャスティングを実行。結果、かつて同じ事務所の先輩後輩関係で非常に仲が良く、『8時だョ!全員集合』『ドリフ大爆笑』などでも共演した沢田がバトンを受け取ることになった。
なお、沢田の映画出演は14年ぶりのことで、山田監督作品への参加は1982年の『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』以来、38年ぶり。代役に決まった沢田は、「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」と意気込んでいる。
なお、撮影再開時期については現在も調整中。公開については、当初の2020年12月を見送り、2021年で調整しているという。また、山田組一同が、志村さんへの思いを胸に、前を向いていく思いを込めたメッセージビジュアルを作成。同ビジュアルは、16日の読売新聞朝刊全国版にも掲載された。