「おがわ」は、静岡駅から車で10分の立地にあり、昭和23年創業の老舗。曽祖母の代から三代、70年以上続いている。そんな店の三代目をつとめる母・光枝さんを、弟の嫁・恵子さんと支えているのが中津川さんだ。店の名物は、70年以上継ぎ足しのスープがしみ込んだ甘みのある静岡おでん。1番人気は牛すじで、多い時は一日1000本売れることもあるという。
子どもの頃は、おでんが大嫌いだった中津川さんは、歯科衛生士として働いていたが、32歳のとき祖母が突然亡くなったことがきっかけで店に戻ってきた。思春期のころ、忙しい母への寂しさは、何よりも店を優先する祖母・末子さんに矛先が向いていた。しかし、今はその祖母や母の背中を追うように、おでんに感謝しながらお店に立っている。気さくで明るい中津川さんの7つのルールとは?