GPシリーズを勝ち抜いた“トップ6"によるフィギュア世界一決定戦。羽生のライバルであるネイサン・チェンは4回転ルッツも抜群の高さ。さらに4回転トウループ、トリプルトウループのコンビネーションも鮮やかで、観客を魅了した。ほか高速スピン、軽やかなステップと隙がないパフォーマンスで今季最高の110,38点をマーク。3連覇へ弾みをつけた。
このあと登場した羽生は大歓声の中、リンクへ。4回転サルコーを落ち着いて決めると、トリプルアクセルも美しく舞った。だが4回転トウループの着氷時バランスを欠いたことが響いたのか97,43点。2位で発進した。
演技終了後、晴れない表情でインタビューに答えた羽生は「悔しいです、早く練習したいです」と一言。「やる気には満ちてましたし、(ネイサンの)点数は分かってたんで、しっかりやろうと思ってたんですけど」と語ると、「はぁ」とため息。「しょうがないですね。あんまりああいうミスの仕方しないんで、イチから作り直して……」と絞り出していた。
現在ネイサン・チェンとは12,95点差。フリーが行われる明日7日は、羽生の誕生日。25歳を勝利で飾れるか注目が集まる。