6月21日に全国公開となった湯浅政明監督最新作『きみと、波にのれたら』が、中国で開催中の上海国際映画祭で、アニメーション最優秀作品賞にあたる金爵賞 アニメーション最優秀作品賞を受賞した。※注目のペット関連記事をチェックする 同作の主人公は、大学入学を機に海辺の街へ越してきたひな子。サーフィンが大好きで、波の上では怖いものなしだが、自分の未来については自信を持てずにいた。ある火事騒動をきっかけに、ひな子は消防士の港と出会う。一緒にサーフィンに行くなど行動を共にするうちに、ひな子は誰かのために一生懸命になれる港にひかれてゆく。港もまたひな子に対して特別な想いを抱いていた。 『夜は短し歩けよ乙女』(2017)、『夜明け告げるルーのうた』(2017)など数々の話題作を世に送り出した湯浅監督だが、今回の受賞は2017年に開催されたアヌシー国際映画祭での『夜明け告げるルーのうた』に続く、海外映画祭における長編作品グランプリ受賞となる。 上海国際映画祭には、主人公・港役をつとめた片寄涼太が参加。片寄にとっては、これが海外映画祭のデビューとなる。また、同日に行われた公式上映会では映画主題歌の「Brand New Story」を生歌で披露。レッドカーペットイベント、授賞式にも登場した。 片寄は、「自分の人生において信じられないような素晴らしい出来事に巡り会うことができました。レッドカーペット歩かせていただくのも初めてですし、元をたどれば声優に挑戦させていただくのも初めてだったので、素敵な思い出をいただいて感謝しかないです」と喜びをコメント。 「監督はじめ制作スタッフのみなさまとご一緒させていただいて、主題歌も担当させていただいて、その縁がこうして形になったので、自分というよりスタッフのみなさんがここ上海に連れてきてくださったと思います。(日本へ向けて)本当にこの作品が海を越えて、波のように伝わってきています。あらためて『きみと、波にのれたら』が日本の方々にも1人でも多くの方に伝わったらと思っています」と呼びかけた。 映画『きみと、波にのれたら』は、現在公開中。