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MWCは近年は毎年に1度、2月の下旬頃にバルセロナで定期的に開催されているイベントだ。主催は世界の移動体通信事業者や関連企業が構成する業界団体のGSMアソシエーション。来年2020年は2月24日から27日の開催期間を予定しているらしい。
世界最大の携帯通信関連のイベントは、基本的に一般コンシューマーが参加できないビジネスパーソン向けの展示会・見本市としての色彩をより強く帯びている。そのため参加者は必ずID登録が必要。特に日本から訪れる場合は、いったんバルセロナに到着してから現地で入場登録を1からすることはかなり困難であるため、事前登録を済ませて旅立つことを強くおすすめしたい。
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MWCの会場となるEuropa Firaは筆者にとってなじみ深い関東圏内で言うところの幕張メッセ、あるいは東京ビッグサイトよりは少し大きめなキャパシティを持つ展示会場だ。2018年には述べ2,400を超える出展社があり、4日間に10万7,000人の来場者が、世界205カ国以上から参加した。スペイン国外からMWCの取材に訪れたメディアの来場者数は3,500人以上。
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展示会場はバルセロナの中心地から地下鉄で約15分ほどのロケーションにある。今年はバルセロナの地下鉄を運営する企業、TMB(Transports Metropolitans de Barcelona)がなんとMWCのために最も街が賑わう期間にタイミングを合わせてストライキを実施した。しかも会場に足を運ぶ来場者で最も混雑する時間帯に通常の50%程度の間引き運転をしたため、朝早く会場に着くと出展者の方がまだブースにたどり着けていないということもあった。
なおバルセロナは欧州の大都市が共通の問題として抱えている「スリ」の犯罪がとても多い街として近年悪名をはせている。今年はストライキと重なったせいか、地下鉄構内の要所にガードマンが警戒に立ったり、MWC会場からの帰り道にはゲートを仕切るスタッフが「首から下げているMWCの入場証を会場を一歩出たら必ず外すように」と繰り返し呼びかけていた。だったらなんとか街を挙げて地下鉄のストも回避すればいいのにと思うのだが、そこはカタルーニャの“お国柄”なのかもしれない。とにかく、もしMWCの視察に限らずバルセロナを訪れた際には、繁華街ではスリにあわないようにご注意を。
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