

CESやIFAなど、筆者がよく海外へ取材に出かける展示会・見本市のイベントに比べると、MWCは会場のどこにいても最新の情報をキャッチアップできるように、モバイルアプリによる情報提供が充実していることが特長だと思う。また業界著名人による基調講演やセミナーをスケジュールの都合などで見逃してしまったとしても、ホールの至るところに設置されているモニターで“見逃し配信”をしているので、滞在時間を有効に活用できるだろう。

今年はいうまでもなく「5G」がMWCのメインテーマだったが、コンシューマーに近いスマホやタブレット、ウェアラブルデバイスの展示、ロボットに自動運転車、モバイル決済やセキュリティなどソリューション系の展示も充実している。

MWCのパスで入場できる4YFNという、欧州の元気なスタートアップを集めたイベントも時期を合わせてバルセロナ市内の別会場で開催されている。残念ながら筆者は今年、MWCの本会場での取材が立て込んだため4YFNの方には足を運べなかったのだが。


MWCは携帯通信のイベントから、近年では最先端のデジタルテクノロジーを幅広く扱うグローバルなイベントとして成長しつつある。そのためか、世界各国からMWCに出展している画期的な技術やサービスを誇る企業と出会えるチャンスがそこかしこに転がっているのだが、テーマもあまりに多岐に渡るため、初めて訪れる方にとってはどこに何があるのか把握しづらいかもしれない。滞在期間を長く取れない方は時間を有効に活用したいものだ。期間中には「5G」「AI」「スマートシティ」などMWC主催の会場内ショートツアーも頻繁に行われているようなので、こちらを利用する手もありそうだ。



今年のMWCは「5G元年」に開催されたこともあり、例年は最終日に向けて少しずつ減るはずの来場者数の勢いがまったく衰えず、閉幕ぎりぎりまで各社のブースが賑わっていた。来年2020年は日本やスペインなど欧州の各国が5Gの商用サービスの開始を予定している。今年はまだ少し漠然としていた5Gをめぐるビジネス提案が、来年はもっと具体的な形で見られることだろう。足を運ぶ決意ができたら、なるべく早く宿や飛行機のチケットも押さえておくことをおすすめしたい。