筆者が最も5G時代の到来をリアルに感じた展示はやはり「5Gスマホ」が各社から一斉に発表されたことだろう。5Gスマホを実現に導いた最大の牽引車はやはり、米の大手半導体メーカーであるクアルコムが開発したモバイル端末向けの5GプラットフォームとなるSoC「Snapdragon 855」だ。これに同社の5G対応モデムである「X50 5G」を合わせてスマホに組み込むことにより、5G通信機能が搭載される。さらに高速・大容量・低遅延を特徴とする5G NR(ミリ波)の通信に対応するアンテナモジュール「QTM052」を配置するというレシピで、5Gスマホの基礎が整う。




このクアルコムの設計したソリューションを採用したスマホがサムスン、LGエレクトロニクス、ファーウェイにシャオミ、ZTEとOnePlus、OPPOから商用端末として年内に発売されることが決まった。OnePlusとOPPOを除く各社は、もう今すぐにでも発売できそうな高い完成度を誇るスマホをそれぞれのブースに展示していた。