動物園といえば、今では全国区で有名になっているのは北海道の旭山動物園だ。2009年には映画『旭山動物園物語 ペンギンが空を飛ぶ』が公開されたが、実は同動物園再生前の舞台として撮影に使われたのが、なんとこのかみね動物園だったという。当時の担当者は振り返りながら次のように話す。「10年前に旭山動物園の盛り上がりがあり、映画の話がありありました。そのなかで、うっそうとした（さびれた）動物園のモデルとしてかみね動物園が取り上げられました。これはなんとかしなきゃいかんと思いました」。今では、元気な施設に生まれ変わっている同動物園。手作り感のあるアットホームな雰囲気と、近くで動物を見ることができる点がウリだ。
爬虫類としては40種類以上を展示しているが、大きくワニ、トカゲ、ヘビ、カメに大別され、例えば亀はヒガシヘルマンリクガメ、ヒョウモンガメ、アルダブラゾウガメなどを展示。ヘビに関しては、毒蛇は飼育しておらず、ヘビと触れ合える時間も計画しているという。はちゅウるい館は地下と地上の2階建てだが、地下からは上階でとぐろを巻いているヘビを覗けるところもあった。また、はちゅウるい館の横には、同市でも有名な鵜とり場を再現した施設も設置されているが、実際に鵜（ウミウ）が海水のなかに潜ってエサをとる様子も見学できる。鵜は6～8メートルは潜ることができるとしている。
動物園には「もぐもぐタイム」というものが用意されており、動物がおやつを食べているところや、実際に来園者がエサやおやつをあげげることができるというので、この時間をチェックしておくのもいいだろう。ただ、園長曰く「開園した早い時間、あるいは夕方近く」が動物が活発になるので、見どころも多くなるかもしれないと話していた。
なお、同動物園では18日から「けものフレンズ」とのコラボレーション企画も実施される予定だ。
