同作は、東広島市・西条の酒蔵を舞台に、リケジョの大学生・詩織(川栄)が、酒作りを通じて成長していく姿を描いたヒューマンドラマ。


映画初主演の川栄は、「みなさんに観てもらえることが本当にうれしいです」と笑みをこぼすと、「主演をやって、周りの方に助けられていると実感したので、周りの方々に感謝しています」としみじみと語った。


役については、「マネージャーから『日本酒のお話だよ』と言われて、『普段あまり飲まなくて詳しくもないし、大丈夫ですか?』と言ったら、『まさに役が詳しくない役だから』と言われました」と振り返っていた。


そんな川栄の演技について、瀬木監督は、お互い人見知りで、打ち合わせのときもあまり話さず、「(川栄が作品や役について)わかっているのか、わかっていないのかがわからなかった」と思い返しつつ、「お芝居をはじめると、声のトーン、目の開き方、体の動きの一つ一つが想定ラインとは違う角度から別のアプローチをしてくるのですごく新鮮」と絶賛。「アドリブシーンも結構ある」そうで、「カットをかけたくない。いつまでも芝居を見たいと思わせてくれる素敵な女優さん」と称えると、「最初と最後の表情の違いはぜひ見てください」とアピールした。


さらに、座長として「主演たる者こうあるべきと意識して、ナーバスになったり、イラッとすることがあっても、いつも笑いを絶やさずにチームをまとめてくれた」と紹介。川栄は「お褒めいただきましてありがとうございます」と喜ぶと、亡くなった大杉蓮さんともども「思いを込めて作った作品です。この作品が皆さんの心に残ってくれたらうれしいです」と呼び掛けていた。