スクリーンショットの基本をチェック
スクリーンショットには、画面全体を保存する方法と、画面の一部を保存する方法がある。
・画面全体を保存
キーボードで[command]+[shift]+[3]キーを押す。シャッターの音がして、PNG形式の画像ファイルがデスクトップに作られる。
・画面の一部を保存
キーボードで[command]+[shift]+[4]キーを押す。マウスポインターが十字の形になるので、ドラッグして保存する範囲を決める。マウスボタンを放すと、PNG形式の画像ファイルがデスクトップに作られる。

範囲を選択するときに、[option]キーを押した状態でドラッグすると、選択範囲の中心を基準に範囲を変更できるほか、範囲を決めたあと、マウスボタンを放さずにスペースバーを押してドラッグすれば、選択範囲を移動できる。また、範囲を決めたあと、マウスボタンを放さずに[shift]キーを押し続けると、範囲の縦または横を固定したまま範囲を変更できる。
・ウィンドウを保存
キーボードで[command]+[shift]+[4]キーを押す。マウスポインターが十字の形になったところでスペースバーを押すと、マウスポインターがカメラの形になる。保存したいウィンドウをクリックすると、PNG形式の画像ファイルがデスクトップに作られる。
・メニューの内容を保存
メニューを表示した状態で、キーボードの[command]+[shift]+[4]キーを押す。マウスポインターが十字の形になったところでスペースバーを押すと、マウスポインターがカメラの形になる。メニューをクリックすると、メニューのタイトルを除いた部分が保存される。
「ターミナル」でスクリーンショットの設定を変更する
「ターミナル」は、キーボードからコマンドを入力してさまざまな操作をおこなうアプリ。「アプリケーション」フォルダー内の「ユーティリティ」フォルダーに入っている。「ターミナル」を使って、スクリーンショットを使いやすくしてみよう。
・ファイル形式をJPEGに変更する
標準ではスクリーンショットはPNG形式で保存されるが、これをJPEG形式で保存するように設定してみよう。「ターミナル」を起動したら、2行ほど文字が表示される。最後の行の末尾にある「$■」がコマンドの入力が始まる部分になる。半角英数モードで次のように入力して[return]キーを押す。
defaults write com.apple.screencapture type jpg
![コマンドを入力して[return]キーを押すと、末尾が「$■」の行が増えて、次のコマンドが入力できる。](https://www.rbbtoday.com/imgs/zoom/599867.jpg)
スクリーンショットを撮って、ファイル形式が変更されたことを確認しよう。もし、ファイル形式がPNGのままだったら、「ターミナル」に次のコマンドを入力して[return]キーを押す。
killall SystemUIServer
または、いったんMacからログアウトしてログインし直してみよう。ファイル形式は、「type」のあとに続く文字で指定できる。
png・・・PNG形式
jpg・・・JPEG形式
tiff・・・TIFF形式
bmp・・・BMP形式
pdf・・・PDF形式
・スクリーンショットの保存場所を変更する
標準ではスクリーンショットはデスクトップに保存されるが、自分の「ピクチャ」フォルダーに保存するように設定してみよう。「ターミナル」に入力するコマンドは、次の通り。
defaults write com.apple.screencapture location ~/Pictures/

・ウィンドウのスクリーンショットに付く影を消す
[command]+[shift]+[4]キーとスペースバーを組み合わせる方法でウィンドウやメニューのスクリーンショットを撮ると、自動的に周囲にドロップシャドーが付けられる。用途によっては不要なので、「ターミナル」からコマンドを入力して消してみよう。コマンドは次の通り。
defaults write com.apple.screencapture disable-shadow -boolean true
続いて、次のコマンドも入力する。
killall SystemUIServer

スクリーンショットは、Macやアプリの紹介で使えるほかに、ゲームで遭遇した面白い瞬間を記録するなど、使い方はいろいろ。オプションがたくさんあるアプリの設定画面を保存しておくと、あとで同じ設定をするときにも役に立つ。標準でついているスクリーンショット機能を使いやすくして、活用してみよう。