吉永の映画出演数が120本目となる本作。太平洋戦争下の樺太を舞台に、激動の時代を懸命に生き抜いた親子の姿を描く。
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主人公の江蓮(えづれ)てつを演じた吉永は、観客の前に登場すると「初日に来ていただいてありがとうございます。この映画は72年に樺太や北の海で起こった事実をもとに作られています。明日で大震災から7年の年月が経ちますが、そのような中で、この作品を作って初日のご挨拶をさせていただけることを感謝しています」と挨拶。120本の映画出演を果たしたことについて「子どもですね。実際に子どもはいませんが、(作品を)子どもだと思って一歩一歩大事にしていきたいです」と作品への思いを語った。
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てつの息子・修二郎を演じた堺は、撮影時について「初夏のさわやかな北海道を吉永さんと一緒に旅行させていただいたような気持ちで、とても得した気持ちでした」とふり返った。
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修二郎の妻・真理を演じた篠原は、「憧れの吉永さんとご一緒させていただくことができたことをすごく光栄に思います。私も北海道に行った思い出が強くて、おいしいものをいただいたりと、お仕事をしているというよりは、楽しんでる感じで楽しかったです」と撮影時の様子を明かした。
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「親子愛」がテーマになっている同作。「親子愛について感じたことは?」と聞かれると、堺は「親子もいろいろな形があって、ときには兄弟のようだったり、恋人同士のようだったり、秘密を共有する同士だったり、いろんな姿があるんだなと思いました」と答えた。
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篠原は「この作品にはいろんな親子の愛の形が描かれているなと感じました。私も子どもがいますが、吉永さんと堺さんが演じている二人の姿を見て、こういう親子愛っていいな、自分もそうなったらいいなって憧れながら見ていました」と明かした。