店舗前から始まった行列は、表参道の交差点を曲がり青山方面に向かって延々と続く。朝7時の時点で、行列の最後尾は、なんと南青山三丁目付近まで達していた。それでも並ぼうとする人が絶えない。警備員が「これ以上は並ばないでください」と制止していたが、それがなかったら、行列はおそらく外苑前も通り越していただろう。広報の発表では、午前8時の時点で行列にならんでいた人は550名とのことだった。
【動画】どこまで続く?アップルストア表参道に長蛇の列

7時40分頃、揃いの紺色のTシャツを着たアップルストアのスタッフが、地下からフロアに登ってくる。開店の前にテンションを高めるスタッフたち。やがて8時の開店10秒前になると、カウントダウンが始まった。正しくは「ワン」から始まり「テン」でドアをオープンする”カウントアップ”だった。iPhone Xにちなんでのことだ。

先頭に並んでいたのは、神奈川から来た大学生だった。「友だちと一緒に、10月28日の夕方から並んでいました。近くにホテルをとって、交代で並んでいました」と嬉しそうに話してくれた。予約はしたものの、発売日の当日に手にできないことが分かると「時間もあるし、並ぼう」と思ったという。

「iPhoneが発売される度に機種変更しています。値段分の価値はある。これから1年間、楽しみたいと思います」と大学生。アプリケーションの進化に期待しており、写真の編集機能などを楽しみたいという。この後も、大学生にはマスコミ陣の取材が殺到する。最後には「長かったようで短かったような6日間だった。取り敢えず、早く家に帰りたいです」と少し疲れたような表情で苦笑いしていた。








※「iPhone X」開封レポート