■iPhoneがそばになくてもApple Watch単体でApple Musicの音楽再生が楽しめる
Apple Watch向けの最新版watchOS 4.1は、ペアリングするiPhoneにiOS 11.1以降のiOSを導入することでアップデートが可能になる。更新した後はApple WatchのローカルストレージにiPhoneを経由してチェックアウトしたApple Musicの楽曲、CDリッピングの楽曲やiTunesストアからダウンロード購入した楽曲だけでなく、Apple Musicにある4,000万曲の音楽アーカイブにいつでも好きな時にアクセスできる。

9月20日にリリースされたwatchOS 4からの変更点としては、アルバムアートワークを表示しながらの楽曲選択、ライブラリのナビゲーションがとても直感的に操作しやすくなった。iPhoneのWatchアプリでは「ミュージック」設定から複数のプレイリスト、アルバムを選択してApple Watchに同期ができる。その際にはApple WatchをiPhoneと同じWi-Fiネットワークに接続して専用の充電器にセットしなければならない。

Apple Watch Series 3のセルラーモデルでミュージックを再生するときは、そばにペアリング中のiPhoneがあれば基本的にiPhone側のセルラー通信で音楽データをストリーミングする再生になる。iPhoneが近くになかったり、iPhoneの電源をオフにしているときも、Apple Watchのセルラーモデルは単体でストリーミングが受けられるのが大きな特徴だ。
モバイルデータ通信でミュージックアプリの配信を受ける際のストリーミング品質はiPhoneの設定に準ずるようだ。「設定」アプリから「ミュージック」を選択、「モバイルデータ通信」の中に入って「ストリーミング」をオンに選ぶとiPhone、およびApple Watchでモバイルデータ通信によるストリーミング再生が可能になる。通信環境に合わせて品質は自動で最適化される仕様のようだが、こちらで「高品質ストリーミング」を選んでおくと、パケットデータの消費量が大きくなるものの、さらにいい音でリスニングが楽しめる。iPhoneのWi-Fiをオンにしてネットワークにつないでいるときは、モバイルデータ通信を浪費しないようWi-Fiによるストリーミングに自動で切り替えてくれる。