世界最大級のIT・モバイルの展示会「Mobile World Congress 2017」(MWC2017)が2月27日から、スペイン・バルセロナの見本市会場「Fira Grand Via」で開幕した。 4日間のイベント開催期間中、例年200以上の国々から9万人を超える来場者が世界各国からイベントに集まる。期間中はIT・モバイル関連の新製品やサービスが発表され、多くのジャーナリストたちが足を運ぶほか、世界最大規模のモバイル関連の見本市であるMWCにはトレードビジターも多く集まる。 今年も最も注目を集めているのはスマートフォンやタブレットなどコンシューマー機器であることに変わりはなく、LGが発表した「LG G6」やソニーXperiaの最新フラグシップモデル「Xperia XZ Premium」など新製品が会場を熱く盛り上げている。ただ、今年は「5G」に関する具体的なローンチ時期やサービス、製品に関する各社の方針も聞こえてくるようになり、いよいよ4G LTEから次世代の高速通信技術へのトランジションの機運も高まりつつあるようだ。 スマートフォンの最新製品は最先端のICチップやカメラ、ディスプレイを搭載したことによる「高機能化」よりも、具体的にどんなことが楽しめるようになるのか「使い方軸」に目線を移した魅力のアピールに各メーカーがシフトしつつあるようにも感じられる。昨年のMWCでは「VR」が大いに注目されたが、PlayStation VRやHTC Viveなど注目製品のローンチが済んでしまったいま、次に注目を集めて市場をリードする製品やサービスがでてくるのか、期待したいところだ。