2015年にリリースした自身の処女作「火花」が、累計250万部という驚異的なベストセラーとなった芥川賞作家でもある芸人・又吉直樹。その第二作執筆に挑む苦闘の様を、NHKスペシャルが特集する。 純文学の世界では、処女作が最大のヒットとなり、そのまま消えていくというケースも少なくない。まさに、次回作は作家・又吉直樹としての正念場となるわけだが、売れっ子芸人としてテレビ出演を続ける又吉直樹は、執筆の時間が限られる。 食うにも困った時代を忘れさせないため、現在又吉は東京都内のとある場所にある、築30年の風呂なしアパートで執筆を続けている。最も苦悩しているのは、文学などに関心のない若者たちに読んでもらえるような「大衆性」と「文学性」の両立。番組では、又吉が第二作のために睡眠時間を削り、魂を削りながら苦闘を続ける様を、普段見ることのできない、1つの作品が生まれるまでの創作過程とともに記録しているという。 「又吉直樹 第二作への苦闘(仮)」は、2月26日午後9時から放送予定。