米スタートアップInspero Inc.は、クラウドファンディングサイトKickstarterにおいて、ワイヤレススマートヘッドホン「Vinci」の出資を受けつけている。 同アイテムの最も大きな特徴は、人工知能によって駆動するパーソナルアシスタントを搭載している点にある。音声を介してコミュニケーションを取ることができるので、ユーザーが話すだけで音楽の再生/停止、通話はもちろん、翌日の天気を教えてくれたり、ジョークを言ってくれたりもする。32GBの内蔵ストレージに保存した音楽はもちろん、スタンドアロンでWi-Fi/3Gデータ通信に対応するため、人気のSpotifyやAmazon Musicの音楽を再生することもできる。データ通信に対応することから、Uberで配車を頼むことだって可能だ。デュアルマイクノイズ低減技術が採用されているので、目的の音から周囲のノイズを取り除くことができ、高い音声認識精度を誇る。本体右側に搭載されたタッチパネルにより、物理的に操作することも可能。 さらに、「Vinci」はユーザーの習慣や好みを学習する。ユーザーの活動状況や心拍数、ランニングのペース、用途にあわせて、音楽を選んでくれるので、もはや再生する音楽を自発的に選ぶ必要はない。 モデルはエントリー向けの「Vinci」とハイエンド向けの「Vinci Pro」がラインナップ。ユーザーにとって最も適切な位置で音楽を再生するヘッドトラッキング機能や、立体的でプレミアムな音質を実現する3Dサウンド機能を搭載しているほか、ハイエンドモデルはスマートノイズキャンセル機能を備えており、ノイズの多い環境でも音楽を快適に聞くことができるよう調整してくれるなど、ヘッドホンとしてのスペック面も充実。サンフランシスコで行われたデモで、利用者が音質のすばらしさに驚く様子も公開されている。 もはやスマートフォンは必要ないのではないかとさえ思う「Vinci」だが、本稿執筆時点で129ドル(約1.5万円)から入手可能となっている。ユーザーの手元には、2017年3月頃に届く予定だ。
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