日本交通およびグループ各社は、「Square(スクエア)」を利用した乗車賃のクレジットカード払いに、11月9日から順次対応を開始した。日本交通は、乗客の利便向上のためにクレジットカード決済の導入を検討してきたが、費用対効果の不透明さなどを理由に、これまで導入を見送ってきた。今回導入したSquareは、スマホにクレジットカードリーダーを挿すだけで決済可能。初期費用を少額に抑えることができ、操作が簡単なことが特徴だ。また、決済手数料が3.25%と低率でありながら、入金は翌営業日と迅速だ。日本交通では、カード払いを求める声とともに、海外観光客の増加や法人のクレジットカード利用が増加してきたことから、Squareの本格導入を決定。まずは日本交通のタクシー100台超が導入し、順次、グループ傘下の関西空港リムジン、大タク、京都観光ハイヤーが導入し、将来的には日本交通グループの車両全てに導入を広げる予定だ。Squareの導入は、乗務員の自発的導入からだったそうだ。ある乗務員が、カード払いに対応していないため別のタクシーを選ばれ、乗務員の質とは無関係のところで選ばれなかったことが悔しく、Squareリーダーを自費で購入したという。