現在のところ恋愛相談のみでAIの回答が行われているが、NTTレゾナントとしては、育児や旅行など他の分野にも拡大していく予定だとする。また、次の挑戦としては、AIが質問者の年齢や性別なども判別して、回答文の組み立てを最適化する機能も実装したいとする。また若井氏は、希望すればこのAIをAPI等でサードパーティも利用できるようにし、AIの学習効果を相互に高めていきたいとも語った。 実は、このようにな学習を行う機械学習、ディープラーニングシステムは、商用サービスではあまり多くない。背後での計算処理が膨大になるからだ。たとえば、自動運転支援技術に利用されている機械学習(カメラ映像から歩行者や車を認識する)は、製品に実装する前に膨大な学習(計算)をさせ、アルゴリズムやパラメータをチューンしたもので、まったく新しい状況を処理しても、それは学習されない。リリース時に学習された範囲でしか認識、判断はできない。 現在稼働中の教えてgoo 恋愛相談を確認してみたところ、すでにAIの回答がいくつもされている。文章は違和感なく組み立てられているが、事前に用意された文章や過去の回答そのものでないことがわかる。若干、共感重視のコメント的で優等生的な内容になりがちだが、偉人の名言の引用やアドバイスも入っており、完成度は悪くない。今後の学習効果に期待できるレベルといえるだろう。 AI回答にベストアンサーがつく日は近いかもしれない。
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