平和な日常では国ごとに検索されるキーワードもさまざま。しかし世界を揺るがす出来事が起きたとき、世界各国は一様の反応を示すことがある。最近の例で言えば、パリで発生した同時多発テロ事件、イギリスで行われたEU離脱を決める国民投票などが挙げられる。そこで「The Searching Planet 検索する地球」には、こうした旬のトピックに対する各国の反応も盛り込まれた。Google 検索プロダクトマーケティングマネージャーの福江麻衣氏は「イギリスの国民投票の結果が出た際は、検索されたキーワードを拾うことで、世界中に衝撃が広がる様子が確認できた」と説明。今後、リオ・オリンピックの検索結果なども追加されていく予定だという。 なおGoogleでは、スマートフォン×Google Cardboardを利用したVR版「The Searching Planet 検索する地球」も用意している。未来館1階のシンボルゾーンでは、12歳以上の子どもを対象にVR体験ワークショップを開催する(開催期間は7月29日から8月7日まで)。このほか、会場ではGoogle技術陣によるトークセッションなども予定しているという。 日本科学未来館の館長 毛利衛さんは「宇宙から地球を見たとき、人間は余りにも小さすぎる。だから肉眼では73億人の存在を感じることはできない。でも『The Searching Planet 検索する地球のコンテンツ』によって、インターネットの情報網が73億人を繋いでいるという事実に気付けた」と解説した。また、環境破壊などの問題を取り上げると「個人の知恵、各国の主張、個々の宗教、そういったものでは地球規模の危機は回避できない。人類が22世紀に向けて生き延びるには、知を集合させる必要がある。そのシンボルになるのがGoogleの検索エンジンで、それがGoogleの大事な役割になってくる」と解説。毛利さんらしい視点からの、ユニークな持論を展開した。 最後に、Google 製品開発本部長の徳生裕人氏は「インターネットの力により世界が縮まり、身近になった。夏休みに日本科学未来館に遊びに来た子どもたちに、そうしたことを感じとってもらえれば嬉しい」と挨拶。また、Googleの歴史を紐解きつつ、「インターネット検索は、あふれる情報の中から本当に必要なものを見つけるツールとして開発された。子どもたちの生きる未来では、さらに多くの情報にさらされるだろう。情報の洪水に流されることなく、自ら能動的に人生を切り開いていくにはどうしたら良いか?Googleが、その一助となれれば幸い。世界が手の平の中にあり、世界中のどんな人とも協力して課題を解決していける。そんな時代が、もうそこまで来ている。それを子どもたちにも感じてもらえれば」と抱負を語った。
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