NECは21日、IoTを活用して次世代の生産革新を実現する「ものづくり見える化ソリューション」を発売開始した。 製造現場において、不良の原因の特定や作業の効率化などは、これまで問題や課題が発生した後に対応せざるを得なかったが、各種センサーやビーコン、RFIDタグから収集した情報を、集約・分析し、見える化することで、先回りの対応が可能になる。 ソリューションの主なメニューとしては、「スループット」「品質」「オペレーション」の見える化機能がラインナップされており、10月からの提供開始を予定。 他にもタグ付けなどが難しい製品のトレーサビリティを実現するAI技術「物体指紋認証技術」や、膨大なデータ処理などをセキュアに実現するシステム「エッジコンピューティングソリューション」なども順次提供開始していく予定となっている。 同社の自社工場での実証実験では、生産プロセス改善のためのデータ分析時間を1/20に短縮し、生産性を18%向上することを実現しているという。 価格は、スループット、品質、オペレーションが各500万円からとなっており、コンサルティングからシステム導入・運用保守サービスまでトータルで提供する。物体指紋認証による個体識別と、エッジコンピューティングソリューションについては個別見積となる。