HRMOS業務管理を利用する際、社員の評価を人の手でデータとして入力する必要がある。これに関連することとして、南氏は海外の企業に比べて日本の企業は、人材の評価の仕方が少し遅れていると指摘した。例えば営業部の人間であれば、営業成績などの“数値”で評価できる。しかし総務部の人間となれば、数値で評価する術を持たない、という企業も多い。HRMOS業務管理の利用に支障はないのだろうか。南氏は「海外の企業ではすでに職務や仕事の要素を分解して、社員を正しく評価する取り組みが進んでいる。バックオフィスで働く社員が企業、組織にどう貢献しているかを評価して、人材を活用している」と紹介。日本の企業でも今後こうした企業文化が広がっていくとの認識を示した。 ビズリーチではHRMOSのリリースに先立ち、すでに幅広い業界の企業に先行導入を行ってきた。3年後には2,000社の導入を目指す考えだ。同日にはYahoo! JAPANの投資子会社、およびSalesforce.comの戦略投資部門との資本提携も発表。南氏は「人事担当者を事務処理業務から解放すれば、意思決定や戦略的な業務に専念できる。人事業務の生産性が向上すれば、企業が採用したい人材の確保が可能になる。人事は戦略であり、経営。日本企業を盛り上げ、ひいては日本経済を活性化していきたい」と今後のサービス展開に期待を寄せた。■HRMOS採用管理の特徴(1)社員紹介の受付や実績レポート、社員への求人案内を備えることでリファーラル採用(社員紹介採用)などダイレクト・リクルーティングの促進が可能に。候補者を分類・管理し、過去の応募者にも定期的にアプローチして採用に結びつけられる。(2)応募から選考、候補者へのメール連絡までを一元管理。必要な情報を探す手間や、候補者とのコミュニケーションでミスを減らすことができる。人事担当者の生産性を向上。(3)先行実績や進捗状況をグラフで表示、分析レポートを抽出できる。求人媒体、人材紹介会社ごとの選考実績、面接官の評価傾向もグラフ化。数値に基づいた選考分析、費用の投資判断が可能になる。
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