災害時に四谷消防署と協力して消火活動などを行なっている消防団は、四谷地域に在住、在勤していれば入団オッケー。区域別に3つの分団に分かれていて、僕は第二分団へ行くことに。
訓練場所は新宿御苑の新宿門口わきの格納庫前。この日は、6月19日開催の分団対抗「操法大会」の練習。「操法」とは、水を汲んで放水するマシン「手引きポンプ」を使って5人1組で放水作業をすること。第二分団は大会初、女性だけで優勝を狙うそう。
そんな勇ましい女性メンバーに教わりながら、僕に与えられた役割はホースを運び、接続していく作業。5人の中で一番走る距離が多く、早く放水するための重要なポジションとか。
これが相当キツイ。6kgほどあるホースを片手で持ちながら何度も全力で走る。最初は巻かれているホースを広げるのにも苦労したけれど、上達してくると、うれしくて表情がゆるみっぱなし。しかし、突如、両足の靴紐がほどけ、足元に気をとられてしまい、注意が散漫に。
「早く結べ」「そんなんじゃ転んでしまうぞ」と団員のみなさまからお叱りを受け、意気消沈。冷静な判断以前に、何事も準備をおこたらないようにしなければと心に決めました。
※この記事は、新宿~御苑~四谷タウン誌『JG』の連載の転載記事です。