大地震発生時の火災事故には、地震直後のコンロやストーブなどによる直接要因だけでなく、停電から復旧した際の通電火災の比重も高いという特徴がある。 通電火災とは、避難などにより留守になった家などで、停電からの復旧時に電気ストーブや照明器具などの発熱、ショートなどを原因とした火災を指す。近年では一定以上の震度の地震に反応して、ブレーカーを意図的に落とし、通電火災を防ぐ感震ブレーカー付きホーム分電盤に注目が集まっており、自治体などが設置支援を行うケースも出始めている。。 そんななか、河村電器産業は、東京ビッグサイトで開催された「ジャンボびっくり見本市」にて、同社が提供する感震ブレーカー付きホーム分電盤など火災対策製品の展示を行った。 同社が提供する感震ブレーカー機能付きホーム分電盤「enステーション」の特徴は、震度設定と遮断までの時間設定ができる点が挙げられる。 震度5強、震度6弱の揺れを検知して、電源遮断を即時、1分、3分から設定することが可能となっており、夜間に大地震が発生した際など、“いきなり照明が消えて避難に困る”といった事態を防ぐことができる。 主幹容量と分岐数により多くのバリエーションがあり、価格は38,900円から100,400円。 また、同社ブースでは、他にも火災対策製品として、コンセント部分に堆積したホコリが出火原因となるケースを未然に防げる「プレトラックコンセント」を展示。何かとホコリが溜りやすいテレビや冷蔵庫、洗濯機、シャワー式トイレ周辺のコンセントとして設置することを想定している。 仕組みは、ホコリによる帯電をコンセント中心部分にあるセンサが検知して、電源を遮断するというもの。トラッキング火災は、留守中や夜間でも放電によりホコリに引火することもあるので大きな安心に繋がるだろう。