チャレンジャーに選出当時、1日5食、平均睡眠時間4時間という悪習慣を続け、メタボと生活習慣病を患っていた森永氏。学生当時から運動が苦手で30年間これといった運動習慣もなく、さらに喫煙者でもあったため、決して良いとは言い難い健康状態。階段を昇り降りすると上がった息がなかなか収まらないという自覚症状もあった。58歳の森永氏が、キツイと噂のあるライザップ(RIZAP)でダイエットに成功するのだろうか。
4ヶ月のプログラムを受けたという森永氏。3月2日に東京都内行われた発表会では、メタボ体型だったことを感じさせない、見事にシュッとしたスーツ姿でステージに登場。「ちょい悪オヤジ風になった」と笑顔を見せた。

ステージ両脇にライザッププログラム前と後の特大写真が掲げられた発表会

ライザップでダイエットにチャレンジし、見事約20kgの減量に成功した森永卓郎氏

司会は、昨年ライザップでダイエットし、CMにも出演していた生島ヒロシ氏
ライザップでは、代謝をあげ脂肪を燃焼させるための筋肉を作ることが目標なので、ダイエット中でも食べる。とはいえ「朝起きて3分以内にカツ丼を平らげていた」ほど食生活がめちゃくちゃだった森永氏は、1回の食事の内容をトレーナーに送ると、レポート用紙何枚分ものアドバイスが返ってきていたという。そのため食べるものに自然と気を遣うようになり、自分自身でメニューを選べるようになっていったそうだ。

森永氏のダイエット前の腹部MRI

森永氏のダイエット後の腹部MRI
さらに、ダイエット前は生活習慣病を患い、毎日注射での投薬や一度に13錠もの処方箋を服用していた。それが食事のマネジメントを含めた体質改善により、数値がすべて健康的な値に。主治医と相談し、現在は薬の服用をやめていると明かした。毎月15,000円ほどかかっていた医療費(薬代)が浮いたため、かなりの節約になる。これが森永氏の家計にとって一番大きなことだった。

ダイエット前の森永氏(向かって左)とダイエット後の同氏

ダイエット前の森永氏(向かって左)とダイエット後の同氏
運動が苦手な森永氏が筋力トレーニングを耐えぬくことが出来たのは、自分の目に見えてわかる体質変化への喜びや楽しさと、「トレーナーがすごく(気持ちを)持ち上げてくれる」ことが大きかったと森永氏は述べる。「本当に彼のおかげ。感謝している」と担当トレーナーへ厚い信頼をよせていることが発表会でもわかった。

ライザップ代表取締役社長の瀬戸健氏
「他のジムは筋トレなどトレーニングから始めますが、ライザップではまず、お客様がワクワクするようなゴール設定を掲げることから始めます。お客様が10kg痩せたいというスイッチをどういれるかが鍵」と瀬戸氏は答える。

担当トレーナーと感謝の握手を交わす森永氏
「痩せてきた時も、周りの人にイメージと違うと思われたらどうしよう、とか、どういうふうに見えるかな、とか葛藤がでてくる。今度はそれをきちんと肯定してあげるのもトレーナーの役目。そういったトレーニング以外の様々な面でコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことが大事です。トレーナーにもそう指導しています」。マンツーマンとはいえ、顧客1人1人と信頼関係を結ぶのは大変なこと。トレーナーは多くの担当者を抱えず、現在は1人が受け持つ顧客は多くても10人ていどだという。
見た目に痩せただけでなく、健康的な体を手に入れ階段でも息切れをしなくなり、「人生が変わる」と喜びの表情を浮かべた森永氏。今後はファッションや知識のなかった化粧品などにも活動分野を広げたいと意欲をみせている。太っていた頃、森永氏と食事デートする女性タレントを探すテレビ番組の企画があったが、誰も応じてくれず、企画が成立しなかったという。減量に成功した今、「不倫は大変だけど(笑)……、ぜひ素敵な女性とお食事デートを」と意欲をアピールしていた。

体質改善を果たした森永氏を囲む生島氏と瀬戸社長
ライザップ開始前の森永氏