台湾のVIVOTEKは、ヨルダンのペトラ遺跡を保護するための映像監視システムに、同社の監視カメラソリューションが採用されたことを発表した。 ペトラ遺跡は石を切り出した建造物と複雑な水利システムで知られ、世界遺産に登録されているヨルダン南部の古代都市。新・世界七不思議にも選出されるなど観光資源としての重要性が高まるなか、膨大な数の観光客から史跡を保護するための監視システムが必要とされていた。 史跡全体をモニタリングできるシステムがどのように構築可能なのかという調査を任されたヨルダンのルミナステクノロジーは、先進的な監視システムで信頼性が高く、目立たないという3つの条件から検討し、VIVOTEKの製品を選んだという。 IP67準拠のフルHD対応PTZカメラ「SD8364E」と、直径90mmの魚眼ネットワークカメラ「FE8180」を中心に、550台のVIVOTEK社製ネットワークカメラを設置。「SD8364E」でペトラの全景と詳細の両方を監視し、小型で目立たない「FE8180」でそれを補完するという形になる。 ネットワークビデオレコーダー(NVR)は「ND8422P」と「ND8322P」を使用し、ビデオマネジメントソフトウェア「VIVOTEK VAST」で統合。これにより遺跡の保安チームは、監視カメラ群をシームレスに運用してペトラの街をモニタリングすることができるという。