また同じく昨年7月には長崎県佐世保市にあるレジャー施設「ハウステンボス」内に、各種ロボットが従業員として働くホテルがオープン。そこでも「NAO」はコンシェルジュとして複数の言語で宿泊客に対応。AP通信がこの件を報じ、欧米のネットユーザーからも注目が集まっているそうだ。このホテルは、つい先日の3月15日、第2期棟が加わりグランドオープンした。
ソフトバンク傘下にある仏企業Aldebaran社が開発した人型ロボットの「NAO」は、聞く話す、感じる考えるなど人とやり取りできる感覚機能を持っている。コンテンツを加えたりなどカスタマイズでき、環境によってNAOの経験が築かれていくという。
今のところ実務的な機能といえば商品紹介や誘導くらいであるが、多言語に対応できるのは大きな利点と言えるだろう。東京オリンピックを前にさらに多様な国の人々が日本を訪れ、国内のインバウンドビジネスに拍車がかかっている。三菱東京UFJ銀行によれば、「Naoは今後、19カ国語をマスターする予定と聞いている。銀行業務では、そのうちの日本語と英語、中国語の3カ国語での対応を検討中」とのこと。バイリンガルどころか多言語で接客できるコンパニオンロボの進化は、ますます加速しそうだ。