ハイテクインターは、8日から東京ビッグサイトで開催された「SECURITY SHOW 2016」において、同社のMDS(マルチデコーダーシステム)などを活用したリアルタイム映像中継のデモ展示を行った。 今回のデモ展示では、災害発生時に各所に設置された監視カメラ(IPカメラ/ネットワークカメラ)の映像をリアルタイムでモニタリングするという想定で、異なる場所(兵庫、北海道、東京ビッグサイト)に設置された計4台の監視カメラの映像を表示・制御するという形だったが、MDSに接続されている複数の監視カメラの中から任意のものを選んで、表示させることもできるという。 また、MDSに接続する監視カメラに関しては、基本的にメーカーを問わないため、自治体などが各所に設置しているメーカーが異なる既存の監視カメラを集約して、一括表示&制御することも可能だ。 同システムでは、最大1,024台のカメラの登録が可能で、表示に関しては16分割同時表示も可能とのこと。 既に同社では、NPO法人兵庫ニューメディア推進協議会、讀賣テレビ、デンソーと連携して、「異なるカメラメーカーの制御・監視の一元化及び連携システムの構築」という取り組みを開始しており、システムの実用化に向けた実証を進めている。 前述の取り組みが進んでいけば、大災害発生時に自治体などが所有する沿岸や河川、道路に設置されている監視カメラの映像を、報道用途でスムーズに利用することが可能になるという。