パナソニックは「MWC 2016」(スペイン・バルセロナ)でプレスカンファレンスを開催し、ディスプレイの点灯を明滅させてスマートフォンなどにワイヤレスで情報を伝達する「Light ID」の技術を紹介した。 「Light ID」はデジタルサイネージ用途などを想定したBtoBtoCの技術。対応するディスプレイ機器とモバイルアプリをインストールしたスマホ・タブレットを必要とする。スマホのカメラを起動して、QRコードを読み取る感覚でディスプレイにかざせば、ディスプレイの明るさ変調を応用して、点灯の明滅により暗号化された固有情報をワイヤレスで送信。スマホやタブレットのカメラで読み取って、ディスプレイに表示されている情報に関連するトピックスが見られるというものだ。店頭商品の詳細説明、美術館や博物館の展示サポートなどの用途を想定しており、今年の4月からは国内でも東京ビッグサイトでのテスト運用が決まっているという。 ディスプレイは約10kHzの高速駆動で明滅をコントロールするため、人の目にはディスプレイがちらついて見えるようなことがなく、ディスプレイ側に表示される情報も視認性が高く確保できるのが、同方式の他社技術に比べたパナソニックの優位性となる。ちらつきが抑えられるため、スマホ等で情報をスキャニングした時のスピード感や正確性にも違いが現れる。 パナソニックからはLight ID対応の商業用モニターが発売される予定で、いくつかの画面を切り替えながら異なるIDを持つ映像を複数表示できるタブレットスタイルの端末や、1画面に1情報のみ扱えるライトボックスなどがある。最大サイズは55インチまでプロトタイプが試作されているそうだ。また既存のディスプレイをLight ID対応にできる外付けモジュレーターも開発されている。 スマホアプリはiOS8/Andorid 5.0以降のプラットフォーム向けにパナソニックが提供するプラグインを組み込むことでLight ID対応のサービスが提供できるようになる。例えば特定のショップやテーマパーク、美術館などがLight ID対応のディスプレイを設置して、専用アプリをつくってよりカスタマイズ性の高いサービスを顧客に提供していくといったことも考えられる。
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