日本アビオニクスは5日、小型・軽量で炎越しの計測を可能にする赤外線サーモカメラ「インフレック R300BP-TF」を3月上旬から発売することを発表した。 焼却炉内の設備診断などで、炎越しの熱画像を撮影することを可能としている。国産の非冷却型センサを搭載しており、従来の冷却型センサ搭載モデルと比較して大幅な低価格化とメンテナンスフリーを実現。通常、非冷却型センサでは測定波の波長の都合、火炎や炭酸ガス等が写し出されてしまうが、光学系を改良して3.8μm近辺の波長帯の赤外線を検出することで、火炎を除去した撮影を可能とした。 これにより、炉内のパイプや壁面の状況を確認しやすくなるため、設備診断や、灰かすを原因とした事故の防止などが可能になる。本体重量は約1.5Kgと軽量。価格は6,500,000円となっている。なお、燃焼ガスの種類によってはうまく火炎が除去されないこともあるため、同社では事前にデモ機による実測を推奨している。