日本電業工作は28日、長野県大町市の北陽建設に長距離無線LANシステム「FalconWAVE」を納入したことを発表した。山間部の工事現場において、監視カメラによる遠隔監視と広域Wi-Fiエリア化を可能にする同システムにより、作業効率と安全性の向上を目的としている。 工事・建設現場などでは、作業員が不在時の資機材の盗難監視や、荒天時の現場確認などの必要性から、監視カメラによる映像監視のニーズは高い。 一方で、工事中の現場では電源や通信の確保が難しいことが多く、特に山間部となるとより課題解決が難しいことがあった。 今回の案件では、同社の自立電源を使用した「マルチカメラ監視mini」と「おくだけWi-Fi」を導入することで、本社から現場の映像をリアルタイムでの確認を可能にし、同時に山頂部を広域Wi-Fiエリア化することで、現場のICT活用を強化しているとのこと。 同システムを導入した北陽建設では、これまで山間部の工事現場では、情報伝達手段が衛星電話しかなかったが、今回の導入に伴って、映像&画像による現場の進捗確認、荒天時の現場状況や安全の確認が可能になるという。