■通話定額は赤字にならないのか? 質疑応答には平井氏、大尾嘉氏が対応した。--- MVNOの競合他社では、通話定額の提供は厳しいと聞いていた。赤字にならないのか?大尾嘉氏:楽天コミュニケーションズの中継網を利用した、楽天でんわを使うことで、提供できるサービスとなっている。平井氏:さまざまな試算を繰り返した。結論としては、楽天でんわを利用すれば採算がとれると判断した。月額850円は大手キャリアの半額。お客様にご満足いただける価格帯に設定した。--- MVNOでも、かけ放題や海外SIMを提供したい。そうした要望を受けて、いま大手キャリアにはデータベースの開放が求められている。そんななか、現状のままでそれらのサービスを提供する意図は?平井氏:総務省のタスクフォースの行方を見守っている。他社さんと同様に「HLR/HSS連携機能」の開放に関心を持っている。しかしビジネス的にも、技術的にもまだまだ議論が必要だと考えている。海外ではフルMVNOの事業者が台頭している。ドイツでは携帯市場全体の35.2%をMVNOが占めている。日本でもMVNO事業者同士が協力して、最終的にお客様の満足につながるようなサービスが提供できれば。 この後、両氏は囲み取材にも対応した。--- 5分かけ放題の新サービスは、新規ユーザーの獲得にどう貢献する?大尾嘉氏:大手キャリアさんと同じような通話サービスを望んでおられる方に喜んでいただけるのではないか。平井氏:既存ユーザーも利用できる。通話額が下がった分、楽天市場でお買い物をしていただければ、楽天グループ全体のARPUを上げられる。また、楽天モバイルにしようか迷っているお客様の背中を押す一手にもなる。--- 大手キャリアなら音声通話の着信にともなう接続料でペイできるが、楽天モバイルの場合は、接続料を払いっぱなしになるのでは?平井氏:企業努力。ギリギリあと一歩を踏み込むという、楽天の企業文化を体現したサービスになっている。大尾嘉氏:まずはお客様の満足度を向上したい。
処理性能、AI機能も進化!「Google Pixel 9」「Google Pixel 9 Pro XL」 2024年8月23日 Google Pixel 9とPixel 9 Pro XLが登場。AI機能や処理性能が向…