下り速度最大2Gbpsの光インターネットサービス「NURO 光」が昨年12月、5階建て以下の集合住宅に対応した。これは、地味なようで実は中々大きな変更だ。
「NURO 光」は2013年4月に個人宅向けの商用FTTHで“世界最速”を謳って登場。以来、提供エリアの関東1都6県で順調に会員数を伸ばしてきた。2014年には、先進的なFTTHサービスとしてグッドデザイン賞も受賞している。ただし、最大2Gbpsの速度を実現するために導入環境が限られるという課題もあった。当初は対象住居が戸建ておよび2階建て以下の集合住宅となっており、3階建て以上の集合住宅に住む人は諦めるしかない状況だった。それが今回、5階建て以下までが対応になったことで、同サービスに申し込むことができる人は格段に増えた。特に集合住宅が多い首都圏ではその影響が大きいものと考えられる。

「NURO 光」が5階建てまでのマンションに対応
言うまでもなく「NURO 光」最大の特徴は下り最大2Gbpsの通信速度だ。サービスインから約2年と9ヵ月が経過したが、今なお下り最大2Gbpsのスペックに追随する他社サービスはほとんど出てきていない。今回の変更で新たに自宅が対応し、導入しようと考えている人も、多くはそのスピードに魅力を感じたことが検討のきっかけだろう。しかし、果たして本当に「NURO 光」は高速なのか。他社が提供する下り最大1Gbpsのサービスと比べて明確な差があるのか。その実力を確かめるべく、通信速度測定サービス、「RBB SPEED TEST」のログデータを分析してみた。
分析したデータは、2015年9月1日から11月30日の3ヵ月間にWebページ(PC)およびスマートフォンアプリで測定されたもの。それぞれ、「NURO 光」の測定結果と、「他社の1Gbpsサービス」の測定結果を比較した。なお、他社の1Gbpsサービスに関しては、測定サイトおよびアプリ上の選択肢で最大速度が1Gと明記してあるプランの結果を集計している。

PCでの測定結果
詳細は図表を参照していただくとして、結果の概要をお伝えする。まずはPCでの測定結果について。3ヵ月間で5,137件の測定があった「NURO 光」は下り平均468.69Mbps、上り平均403.27Mbps。一方61,702件の測定があった「他社の1Gbpsサービス」は下り平均152.63Mbps、上り平均198.89Mbpsとなり、大幅に「NURO 光」が速い結果となった。時間帯別の平均速度をみても、全時間帯で「NURO 光」が優位となっている。なお時間帯別でもっとも遅かったのは13時台で下り平均366.50Mbps、もっとも速かったのは5時台で下り平均606.76Mbpsだった。時間による波はあるものの、自宅での通信が増える夜間にも安定して下り400Mbps以上を記録している。なお有線接続かWi-Fi接続かは判別できないため、混在したデータとなっている。

時間帯別の測定結果

アプリでの測定結果

iPhone 6sに絞った測定結果
現在「NURO 光」では、2つの入会キャンペーンを実施中。2月29日までにNURO 光 G2 Vへ新規入会、またはコース変更を申し込むと特典が受けられる。1つは、1年間月額利用料が2,980円となる割引キャンペーン。もう1つは、高速通信の「NURO 光」と相性のいいソニー製品、「PlayStation 4」もしくは「ウォークマン Aシリーズ」のいずれかがもれなくプレゼントされるキャンペーンだ。詳細は「NURO 光」の公式ページを確認してほしい。
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