タカタと子会社のタカタサービスは16日、IHIが製造した津波救命艇専用のシートベルトをIHIと共同開発したことを発表した。タカタにとって初の船舶用4点式シートベルトの開発となる。 津波から身を守るためには、高台などへの迅速な避難が基本となるが、高所がない地域での避難や幼児や高齢者の避難など、速やかな避難が困難なケースも想定される。津波救命艇とはそうした事態への対策として国土交通省がガイドラインを策定している。 IHIは2013年に日本で初めて津波救命艇の原型承認を取得し、このたび安全性の強化と海上避難生活への配慮を最大限に追求したモデルチェンジ型を開発。安全性強化対策としてシートベルトを新規で開発した。 タカタがIHIと共同で開発した専用シートベルトは、装着が容易で体全体をホールドできる形状になっている。津波救命艇の乗員の安全性を確認するため、ダミーを用いた衝突模擬試験を実施してシートベルトと座席、ヘッドレストの総合的な機能と安全性を検証したという。