主夫を“ヒモ”と表現したとして批判を浴びていた東村アキコ氏の漫画『ヒモザイル』が休載することがわかった。モーニング編集部が21日、公式サイトで発表した。 同漫画は、月刊「モーニング・ツー」で連載。東村自身が、夢はあるもののお金のない男性、いわゆる“ダメ男”を家事のできる“ヒモ”に育て上げ、お金はあるものの仕事で忙しい独身アラサー女性のもとに送り込むといった実録ルポ漫画だ。 しかしWEB上で試し読み公開後、「主夫はヒモじゃない」「これ、ヒモじゃなくて主夫だろ。なんでヒモザイルって名付けちまったんだ?」「主夫をヒモ呼ばわりってジェンダー観が古すぎ」といった批判があがっていた。 こうした意見をうけ、月刊「モーニング・ツー」は21日に公式サイトで、22日発売号に掲載予定だった同漫画を休載すると発表。編集部は「この作品につきまして、SNS等で様々なご感想をいただきました。東村アキコ氏からは、しばらく時間をかけて内容を吟味し、発表できるかたちになってから再開したいとの申し入れがありました」と説明した。次の掲載日時は未定で、連載を再開する際には誌面・公式サイト等でお知らせするとのこと。 また、東村氏自身も「本作は実際の出来事を元に描いていこうと考えていたので、皆様からの反響に向き合わずに創作を続けることはできないと判断しました。お休みさせていただきながら、今後について考えたいと思います」とコメント。「嫌な気持ちになった方には本当に申し訳ないと思ってます。そして、連載を楽しみにしてくださっている方々、本当にごめんなさい」と謝罪した。