高千穂交易のグループ子会社であるマイティカードは、東京ビッグサイトで開催された「第17回 自動認識総合展」に、従来のEASの進化系といえる新方式の万引き防止ゲート「WaveGate」を展示した。 「WaveGate」の特徴に、UHF帯に対応したことによる万引き防止ゲートとしての検知範囲の拡大が挙げられる。これにより、従来品よりも間口を広くゲート式アンテナの設置することができるようになった。スタンダードモデルの場合、2本立てで使用する際には、2.5mまで間口を広げることができる。 次に検知範囲が広がった恩恵として、ゲート式アンテナの小型化を実現。スタンダードタイプのサイズは、高さ1,260mm×幅235mm×奥行58mmと、成人の腰から胸にかけての高さのため、心理的な圧迫感が少ない。 天井に設置したり、壁や棚などに組み込んで使用することができるWaveGateの関連製品「Waveアンテナ」もあり、ゲート式アンテナ「WaveGate」と組み合わせて、セキュリティを高めつつも、威圧感を出さずに万引き防止対策を実現できる。 小売業にとって年々増加する万引き被害は、頭を悩ましている問題であり、喫緊の対策課題である。すでにEAS(万引き防止システム/Electronic Article Surveillance)を導入している場合も多いが、店舗の入り口に威圧感のゲート式アンテナを設置することを望まない業種も少なくなかった。 また、万引き防止といった用途だけにとどまらず、RFIDを使った商品管理、在庫管理といった使い方も想定しており、小売業の業務効率化などにも貢献する製品だといえる。