三菱航空機および三菱重工業は、リージョナルジェット旅客機「MRJ(Mitsubishi Regional Jet)」の初飛行を10月後半に予定していると発表した。 飛行試験機初号機の初飛行を行う場所は、愛知県豊山町にある県営名古屋空港とその周辺空域で、所要時間は約1時間。今後、9月末をめどに初飛行を実施する週を公表し、初飛行実施前日には、初飛行を翌日に実施する旨を発表する予定だ。 両社は6月8日、飛行試験機初号機の走行試験(Low Speed Taxiing Test)を県営名古屋空港で開始したと発表している。今秋の初飛行により、「MRJ」の実用化に向けてさらに一歩進む。 「MRJ」は、三菱航空機が開発する国産初をうたうリージョナルジェット旅客機。70~90席クラスで、燃費性能向上と騒音・排出ガスの削減を図った次世代型機だ。6月8日の発表時点では、407機(うち確定223機)を受注しているという。「MRJ」の開発は、日本のものづくり産業を大いに刺激しそうだ。