セキュアドローン協議会は24日、「安全安心なドローン自動航行による農作物育成栽培実験」を北海道で開始すると発表した。旭川市では稲作、上川郡東川町ではワインぶどうの生育や栽培におけるドローン活用の実証実験を行う。 今回の実験は自動航行による空撮データの収集が中心となる。旭川市での実験は、稲作の田植えから収穫までを定点観測した空撮データを収集。並行して田んぼの土壌成分データを計測し、両データを比較することで定点ごとの葉色や生育状況の関連性を分析する。 一方、上川郡東川町では、ワインぶどう畑の空撮データに加え、葉色の変色箇所、房数と房ごとの実の数についてデータを収集。病虫害の早期発見をはじめ、木ごとの適房や除葉をする場所の特定、収量予測の見える化を目的とし、最適な糖度と酸度のバランスがある品質の栽培や収量の確保を目指す。 同協議会では両実験を通じて、「ドローンの安全な利活用のための自動航行制御の精度向上」「ドローン本体の機器認証とセキュアなデータ通信の実証」「精密農業に向けた、農地のリモートセンシングと各種農業センサーによるデータ収集と分析手法の確立」の3つを目指している。 なお、同協議会で新たにサイオステクノロジー、ソフトバンク・テクノロジー、ベジタリアの3社が会員企業として加わった。