7月31日、ソラシティ カンファレンスセンター(東京都千代田区)にて、「IoT World Conference」が開催された。 「IoT World Conference」では、「IoT(Internet of Things)=世の中のモノをインターネットに繋ぐという概念」に関連した、さまざまなセミナーを実施。なかでも今回は、『IoTへと繋がる「監視カメラ」「物理セキュリティ」の今』と題された監視カメラのIoTに関する講演について紹介していこう。 プレゼンターは、ネットワンパートナーズのマーケティング&ビジネス開発部の醍醐朝和氏。講演の前半では、監視カメラに代表される物理セキュリティの概念、市場の状況、トレンド、今後の展望について説明。後半でネットワンパートナーズが取り扱っている米・Cisco(シスコシステムズ)社の監視カメラシステムを例に出し、IoTを実現するソリューションの紹介を行った。●IoTと親和性が高い監視カメラシステム 「IoT」は昨今、さまざまな場所で見聞きする言葉だが、監視カメラ市場においては、アナログカメラからネットワークカメラへと主流が切り替わりつつある中で、既にIoTに向けた歩みがはじまっている。 例えば、スマートフォンやタブレットを使った、ネットワークカメラの映像の遠隔監視。これまでのアナログカメラなら、カメラに直接接続されたモニターの前で監視する必要があったが、ネットワークカメラなら、インターネット回線を通じて、スマートフォンやタブレットをモニター代わりにどこからでもカメラがとらえた「今」を確認することができる。 また、監視カメラ同士がインターネット回線によって1つに繋がることで、固定カメラとPTZカメラなどを連動させた映像監視が可能となった。具体的には、固定カメラで広域を撮影をしておき、何か不審な人や物を確認した際には、近くにあるPTZカメラで追跡したり、ズーミングするといった連携を遠隔操作で行えるといったことが挙げられる。