ソニーは2日、新製品説明会を開催。3月の「セキュリティショー2015」で試作機を発表した、4K対応ネットワークカメラの詳細を明らかにした。 セキュリティ・監視カメラ業界において、高解像度化を望むユーザーのニーズは高まっており、ここ数年、国内外のさまざまなメーカーが4K解像度をうたった製品を市場に投入してきた。 そうした背景の中で満を持して発表されたのが、ソニーの4Kネットワークカメラ「SNC-VM772R」(ドーム型)となる。特徴は、これまでの4Kカメラが苦手としていた、低照度環境下での撮影を、1.0型の大判イメージセンサーを採用したことで解消。最低照度0.06ルクス(一般的に月明かりの照度が0.5ルクス程度)で撮影できるうえ、ノイズも大幅に低減できるという。 また、4Kカメラを運用していくユーザーにとって大きな負担となっていたストレージや帯域コストの増加という課題に対しては、注目したいエリアの動画だけ切り出すことでデータ容量を削減できる「インテリジェントクロッピング」機能や、空や背景といった監視上それほど重要ではない部分の解像度を落としてデータ容量を削減する「インテリジェントコーディング」機能を搭載することで解決策を提示している。