東京ビッグサイトで26日まで開催されている「日本ものづくりワールド2015」内の「第26回 設計・製造ソリューション展」に出展している日本電気(NEC)は、設備保全や保守点検での現場業務のハンズフリー化を実現するメガネ型のウェアラブル端末を使った「遠隔業務支援システム」を参考出展した。 現場作業員は、カメラと超小型ディスプレイが付いたWi-Fi接続が可能なウェアラブル端末を装着して、点検や保守作業を実施。その様子は、ネットワークを介して管理オフィスで映像を確認することができる。管理オフィスからその都度、適切な作業指示を送れば、ウェアラブル端末の超小型ディスプレイを通じて現場作業員へと伝達することも可能だ。 また、AR(拡張現実)技術を使った認識機能もあるので、あらかじめ設定しておけば、現場作業員はウェアラブル端末を通して点検すべき機器を見ると、ディスプレイ上に作業指示や注意事項などを表示。作業ミスや“迷い”による作業遅延を抑制できる。オプションで、BLEビーコンを設置可能なので、作業員の現在地の把握をしたい際には重宝するだろう。 今回の展示会のテーマ的には、保守や点検といった業務での活用例を提案していたが、警備業務などでの活用もありうるという。さらに、同社が持つ、顔認識技術を組み合わせることで、現場の警備員が要注意人物を視界にとらえれば警告を出すといったことも可能とのこと。