第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美のミステリー小説「残穢」(ざんえ)(新潮社刊)が、このほど主演を竹内結子、共演者に橋本愛をむかえて映画化されることが発表された。 原作は、小野不由美が第26回山本周五郎賞を受賞した小説『残穢』(ざんえ)。ストーリーは、ミステリー小説家である「私」のもとに、女子大生の久保という読者から手紙が届くことから始まる。久保の手紙にあった「今住んでいる部屋で、奇妙な音がする」という原因を好奇心で調査を開始する2人だったが、過去にこのマンションには、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていたことが浮かびあがり……。 監督は、『予告犯』のヒットも記憶に新しい中村義洋。彼のルーツは、大ヒットOVA「ほんとうにあった呪いのビデオ」(01)、『絶対恐怖 Booth ブース』(05)の恐怖演出であるが、それらのファンであった原作者・小野不由美の希望により本企画は実現したのだという。小野は、「『映画化したいですね』と編集さんに言われたとき、『中村監督ならねー』と夢物語で応じたら、なんと実現してしまいました。それも嬉しいけど、中村監督が久々にホラーに戻って来られたのがさらに嬉しい。幸せです。」と喜びを語っている。小野の描く世界観に、中村監督のミステリーの技法を組み合わさった2人のコラボレーションによって、どのようなミステリー映画が出来上がるのだろうか。 キャスティングについても、中村監督と何度かタッグを組み信頼を築いていた竹内結子が中村監督の提案によって実現。そして共演の橋本は、原作より年齢設定を下げたことで、竹内と真っ向勝負できる女優を探すのに苦労したそうだが、プロデューサーチームがたまたま目にした「残穢」特集を発刊していた3年前の雑誌「ダ・ヴィンチ」の表紙が橋本だったことで目に留まり、その偶然性と「彼女の持つ妙なリアルな演技」に注目していたことからオファー、出演に至った。 映画タイトルは『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』。来年1月30日に公開。
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