アイホンは東京ビッグサイトで開催された「第63回 電設工業展(JECA FAIR 2015)」で、5月下旬に発売を開始したスマートフォン連動テレビドアホン「ROCOワイドスマホ」を展示した。 従来のカメラ付きドアホンは、カメラの映像を確認するためにモニター付き親機の設置場所まで移動する必要があった。料理や育児中など何らかの理由で手が離せない時や、戸建てで親機の設置されている階と別の階にいる時などに、若干の不便さを感じた人もいたと思う。 「ROCOワイドスマホ」は、住宅内の無線LAN環境を利用して、ドアホンをスマートフォンやタブレットと連動させて、映像の確認や音声による応答が可能になる。無線が届く範囲であれば家のどこにいても、スマホやタブレットで来客対応が行える。また、住宅用火災報知器やコールボタンと親機を接続していれば、スマホやタブレットで警報や呼び出しを受けられるようにもできる。 防犯用途で考えると、セールスや勧誘など、居留守でやり過ごしたい時にこれまでなら親機の前まで移動する際の足音や気配で気付かれることもあったが、「ROCOワイドスマホ」であれば、そうした心配もない。 システムの基本構成は、テレビドアホンセット2・4タイプ「JH-24AP」(カメラ付き玄関子機+モニター付き親機のセット)、市販の無線LANルーター、スマホやタブレット本体と専用の無料アプリ「インターホンアプリ」(Android/iOS対応)となる。 登録可能なスマホ・タブレット端末は8台まで。「JH-24AP」のカメラ付きドアホンは、広角レンズを使ったパノラマワイド仕様で、ズームやパンチルトが可能。LEDライトが付いて夜間の来客にも対応する。また、親機には録画機能や電気錠の解除操作機能も備えている。 テレビドアホンセット2・4タイプ「JH-24AP」は、希望小売価格が76,800円(税別)。無線LAN環境が既にある住宅なら初期費用のみで導入できる。