東京ビッグサイトで開催された「Japan IT Week 春 2015」内の「クラウド コンピューティング EXPO 春」にて、ヤマトシステム開発は、重要性が高い荷物のセキュリティをローコストで配送するためのサービス「e-ネコセキュリティBOX」の実演展示を行った。 従来、機密文書などを配送会社に依頼して運ぶ場合は、しっかりとした警備体制を敷いた専用のサービスで送る必要があり、それなりのコストが必要だった。しかし、本サービスは、電子錠とモバイル回線、GPSを内蔵した金属製のケースをレンタルすることで、通常の宅配サービスで高いセキュリティを維持することができるとしている。 電子錠は、専用のブラウザからWeb経由で解錠(管理者用)したり、あらかじめ登録した携帯電話番号で解錠し、オプションで専用のFelicaをかざすことで解錠することも可能。これにより受取人を限定し、機密書類などを送る際にも情報漏洩のリスクを減らすことができる。また、荷物が相手に届いて解錠された時や、何者かに不正解錠された時には、リアルタイムでメールによる通知も届く。 専用のWebブラウザからは、誰がいつ解錠したのかを確認することができ、位置情報も拾えるので荷物の現在地が地図上で確認可能となっている。 商品ラインナップは幅5cmのA4ファイルを5冊収納できる標準BOX、少量の書類やメディア、パソコンが運べるハーフBOX、持ち運びも可能な軽量アタッシェの3タイプあり、初期導入費と月額基本利用料(解錠200回/地図表示100回まで)で運用できる。標準BOXとハーフBOXは、初期導入費が10,000円で月額基本利用料が5,000円、軽量アタッシェが初期導入費が60,000円で月額基本利用料が4,000円。 ヤマト運輸のグループ企業が手がけるサービスだが、利用する際には配送会社を問わずに使えるとのこと。■ダイソン掃除機やiPad miniが当たる!読者アンケートを実施中