見えない、聞こえない、しかしふたりの暮らしは幸せに満ちていた……。3日放送のNHKスペシャルでは、ある夫婦の暮らしに密着する。 日本海にほど近い丹後半島の山あいの小さな集落に、その夫婦は暮している。梅木好彦さん(68)と妻の久代さん(65)。久代さんは、目が見えず耳も聞こえず、話すこともできない。ふたりは「触手話」という方法で互いにコミュニケーションを取り合う。久代さんが視力と聴力を完全に失ったのは51歳の時。以来、深い海の底にいるような音も光もない世界で生きてきた。その後、結婚したふたり。 集落の美しい自然に囲まれ、田畑を耕し、自給自足に近い生活を営む。厳しくも、豊なこの暮らしは、“小さな幸せ”が満ちあふれていた。 NHKスペシャル「見えず 聞こえずとも~夫婦ふたりの里山暮らし~」は5月3日(日)午後9時~9時49分放送。