警視庁は10日、インターネットバンキングの不正送金被害を撲滅するため、「ネットバンキングウイルス無力化作戦」を実施したことを公表した。 インターネットバンキングの不正送金ウイルスに感染したパソコンでは、インターネットバンキングにアクセスすると、改ざんされた画面が表示される。 今回警視庁サイバー犯罪対策課では、日本を標的としたウイルスに感染している端末情報を入手。世界で約8万2,000台、うち国内で約4万4,000台の端末を特定。セキュリティ事業者の協力を得て、総務省および日本データ通信協会 テレコム・アイザック推進会議(Telecom-ISAC Japan)と連携し、感染端末の利用者に対してウイルスの駆除を依頼した。 日本独自でこのような大規模なボットネット(ウイルスのネットワーク)をテイクダウン(撲滅)する取り組みは初とのこと。 なおセキュアブレインは、2014年9月に警視庁と、ネット犯罪の未然防止・被害拡大防止において、相互協力協定を締結。今回の作戦にも技術協力を行ったとしている。