防犯カメラのスペックで重要な「暗視撮影機能」は、可視光を増幅するなり赤外線光を使って撮影を行う機能。しかし、中には「光ではなく温度を捕らえるカメラ」もある。それが「サーマルビジョン(サーマルカメラ)」。厳密には物体から放射される遠赤外線を感知して映像化するもので、温度差を色で表示する「サーモグラフ」でおなじみだろう。 市販のサーマルビジョンは高価で、個人で気軽に買えるものではなかった。だが、2014年の夏にFLIR社がiPhone用アクセサリとしてアメリカで発売した「FLIR ONE」は、約350USドルと極めて手頃な価格で大ヒット。そして今回、日本のアップルストアで正式販売が開始され29,800円(税別)という価格で購入できるようになった。 本体はiPhone5/5S用のカバーとカメラ部の2ピース構成。カメラ部にはポータブルバッテリーが内蔵され稼働時間の延長が図られている。使用には無料アプリの「FLIR ONE」をダウンロードする必用があるが、サードパーティ製のアプリもあり、さまざまな使い方ができる。