日本コカ・コーラの、売り上げナンバーワン缶コーヒーブランド「ジョージア」が、秋冬「 ジョージアよ、しみわたれ。」キャンペーンを展開中だ。 「しみわたる」をテーマに、全国の働く人たちから写真や文章の投稿を募集し、オンライン展覧会ともいえるウェブサイト「GEORGIA しみわたりタイム」にて紹介している。また、12月1日から15日の間、それらの投稿作品を東京メトロの銀座線と丸ノ内線の車内に展示した「GEORGIA しみわたりタイム展」を開催した。 これらのユニークな企画の展開を担当した日本コカ・コーラ マーケティング本部の竹下健一シニアマネジャーにお話を伺った。--- まず「GEORGIA しみわたりタイム」の概要・狙いを教えてください。竹下 --- 「しみわたる」という言葉をキーワードに、全国の缶コーヒーユーザーのみなさんが“しみわたって”いる瞬間を撮って投稿していただく企画です。誰しも、休憩中や仕事終わりにホッと一息つきたくなる瞬間を持っている。そんな休憩シーンを「しみわたりタイム」と命名し、特設サイト「GEORGIA しみわたりタイム」で、「しみわたる」瞬間の画像を集めた展覧会を実施しています。他の誰かががんばっている写真を見て「自分もがんばろう」と思ってもらおう、というのが企画の趣旨です。「GEORGIAしみわたりタイム」で投稿をすると、完了画面で他の人からのメッセージが表示されます。「ジョージア」とユーザーの絆を強めたいと思ってこの施策を始めましたが、すばらしい投稿作品がとても多く、反響に驚いています。--- 作品を拝見しましたが、本当にキレイな写真が多い印象を受けました。竹下 --- 最近はSNSなどに写真を投稿する人が増えていますよね。今回もかなりの数の投稿をいただいています。これらの写真には、「しみわたる」と感じた写真にたいして、フェイスブックの「いいね!」のような感じで「しみるね!!」を投票できる仕組みになっています。現在までに、約4万件の投票がありました。--- 竹下さんの記憶に残っている作品はありますか?竹下 --- いくつもあります。みなさん、写真が上手なんですよ。今回のテーマは休憩中に「なにげなく撮った一枚」というものなので、スマートフォンで撮影された作品が多いです。どの作品も「がんばった先にあるコーヒータイム」を的確に表現されています。漁師さんや美容師さんなど、投稿者の職種はさまざまですが、一枚の写真とコメントから、仕事の現場の背景が見えてきます。どの写真を見ても小さなドラマがあり、企画している我々も「がんばろう」と思えます。2014年は「世界は誰かの仕事でできている。」をキャンペーンテーマに色々な広告活動を行なってきたわけですが、何一つとして自分ひとりで完結できる仕事はなく、いろんな職種の人と共に世界を作っている……、ということを担当者ながら改めて実感できました。