今月19日のiPhone 6/6 Plusの発売から、RBB TODAYを含め数多くの実測調査が行われてきたが、違う手法でのネットワーク環境の把握を行うべく、「RBB TODAY SPEED TEST」の計測データから比較・分析を行なった。対象のデータは発売から1週間、56,420件の計測結果があがっており、iPhone 6/6 Plus発売後においては最大規模の調査になるはずだ。ただし、発売から1週間の間では、地方でデータが十分に集まっておらず、今回は7大都市(札幌市、仙台市、東京23区、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市)を対象とした。iPhone 6/6 Plusユーザーが計測した結果として、まだiPhone 6/6 Plusを購入しておらず、キャリアが定まっていない人は、ぜひとも参考にして欲しい。■7大都市のLTE平均ダウンロードスループット比較で5勝のKDDI(au)が優位に、LTEエリアの整備拡充、キャリアアグリゲーション(以下、CA)及びWiMAX2+搭載による相乗効果 7大都市で比較を行った結果、KDDI(au)が札幌市、仙台市、名古屋市、大阪市、福岡市の5都市において勝利した。東京23区では0.2Mbpsと僅差で、また広島ではソフトバンクが勝った。KDDI(au)は全ての都市において30Mbps超えで、非常に安定して高速な数値を記録した。7月、9月とAndroid端末で同様の比較を行ってきたが、引き続き優位の結果となったのは、今回のiPhone 6/6 Plusが新たに対応したネットワークのCAとWiMAX2+の影響だろう。また、ベースとなるLTE基地局の整備も順調に拡充しているようだ。■iPhone6/6 Plus、どちらのデータの方が多い? 実際に高速化のメリットを享受できるのはiPhone 6でも6 Plusでも同様だが、今回の調査データではどちらの計測数が多いのか、iPhone 6と6 Plusの計測比率を見てみた。すると全体では、iPhone 6が81.9%、6 Plusが18.1%とやはりiPhone 6の方が多い。すでに公表されてはいるが、iPhone 6の方が売れていることも予測がつく。なお、キャリア別ではNTTドコモが87.2:12.8、KDDI(au)は78.1:21.8、ソフトバンクモバイルは84:16という結果に。KDDI(au)では若干iPhone 6 Plusが売れているのかもしれない。■総評 大画面となり、より見やすくより快適に使えるようになったiPhone 6/6 Plus。TD-LTE(au:WiMAX2+、ソフトバンク:Softbank 4G)に対応し、ますますデータ通信も快適に使えるようになったわけだが、動画視聴やネット利用など一般的な使い方はもちろんのこと、iCloudを大いに活用したいなどという大容量通信のニーズに応えるにはやはりネットワークの速度や快適さが重要だろう。と言うのも、すでに何世代ものiPhoneを利用し続け、画像や音楽データがかなり貯まっている人にとっては、好きな時に素早くiCloudから大容量のデータを引き出す必要がある。 今回の結果から見ると、電波が逼迫する都市部において快適にデータ通信をすることにはKDDI(au)にアドバンテージがありそうだ。売れ行き好調なiPhone 6/6 Plus。今後も増えるであろうユーザーに対してどのように快適なネットワーク環境を提供していくのか、引き続き注目したい。
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