近年、お酒が飲めないシーンで楽しめるノンアルコール飲料市場が好調だ。お酒風味のノンアルコール飲料は、最も出荷量の多いビールテイストをはじめ、カクテルテイストやチューハイテイスト、梅酒テイストなど種類も様々。 今年5月に実施された「ノンアルコール飲料に関する消費者引用実態調査」によると、ノンアルコール飲料の飲用経験率は約6割、飲用者の約9割弱が「最近おいしくなった」と回答している。 旅行や花火大会などイベントが多い夏のシーズンに続き、涼しくなって気候の良い秋もハイキングやドライブなどの行楽シーズンだ。しかし、グループで車で出掛ける際は、運転手だけがお酒を飲めないと周囲は気を遣うもの。ノンアルコール飲料があれば、運転手もその場の雰囲気を楽しむことができ、帰りの運転も安全だ。また、子供の運動会の応援で酔うこともなく、スポーツの最中にリフレッシュ目的で飲用することもできる。酔わないからプレーに影響しないのも利点だ。 昨年の売上ナンバーワンとなった、サントリー酒類のノンアルコールビールテイスト飲料「オールフリー」は、アルコール度数0%はもちろん、カロリー及び糖質ゼロを実現。今年5月下旬のリニューアルでは、麦芽100%の一番麦汁使用、アロマホップ100%、天然水仕込みといった原料へのこだわりはそのままに、仕込み条件を変えることでビールの味を再現している。 「酔わずにお酒気分や味を楽しめる」といった魅力のほか、アルコールを摂取しないため、「飲んだ後も体が楽」、「運転の予定がある時でも飲める」といった利点があるノンアルコール飲料。“食欲の秋”、“スポーツの秋”、“読書の秋”に、ノンアルコール飲料を取り入れて、秋を楽しんではどうだろうか。